サポーターに寄り添った感情的な解説が「居酒屋解説」と言われ、すっかりいいオジサン扱いされているサッカー解説者の松木安太郎氏だが、現役時代はそれとは真逆のトガッた人物であることが明らかになった。
元日本代表の前園真聖氏のYouTubeチャンネルに、松木氏と元ヴェルディ川崎(現・東京ヴェルディ1969)の都並敏史氏と柱谷哲二氏、北澤豪氏が出演して大暴露。都並氏によると、
「松木さんはユースの時に代表を辞退したので、遠回りをしている。松本育夫監督の時にやらかしている」
なんでも、クーパー走(12分間走)をした時にいちばん後ろを歩き、これは競争なのかと監督に聞いたとか。完全に舐め切った態度によって、実力がありながらも代表を外されたのだと、都並氏は説明した。これを聞いた北澤氏は、
「舐めとるわ。それは松本監督に対してダメですよ。こんなのやってもしゃあないのに何やってんだよ松本育夫は、みたいな感じ?」
と松木氏を問い詰める。松木氏の弁明はこうだ。
「違うの。そんなことは思ってないんだけど、これ必要なのかなと思うわけよ」
さらに当時、相手の股を抜くのが楽しくてしかたがなかった松木氏は、股抜きの練習ばかりしていたところ、監督から「遊んでるな」と怒られた。これにイラッとしたと振り返った。
さらに松木氏の乱闘の止め方を、都並氏が暴露。止めるように言いながら手を振り回し、乱闘している選手を殴るというのだ。
「ちょっと待ってよ。俺のイメージがあるから。崩れちゃうといけない」
慌ててストップをかける松木氏。そんなトガッた一面があったとは、なんとも意外である。
(鈴木誠)