すでに「タモリロス」に襲われている。
NHKが発表した2024年度の番組改編で、「ブラタモリ」(土曜19時30分)のレギュラー放送が終了し、4月から同枠で「新プロジェクトX~挑戦者たち~」が始まるというのだ。
「ブラタモリ」は2008年から断続的にシーズン化され、2016年6月の「伊勢神宮特集」では視聴率18.6%を記録した。番組終了が報じられるや、SNS上で終了を惜しむ投稿が相次ぎ、Xでは「ブラタモリ」がトレンド入りした。レギュラー放送を終了しても、特番として続くことを願うばかりだ。
タモリ本人は何も語っていないものの、昨年の「タモリ倶楽部」(テレビ朝日系)終了を機に「タモリ80歳引退説」が囁かれるようになった。唯一残るレギュラー番組「ミュージックステーション」(テレビ朝日系)が1時間遅い21時放送になって以降、「ブラタモリ」や「タモリ倶楽部」と比べて、タモリがあまり楽しそうには見えない。スポーツ紙デスクが語る。
「『Mステ』は番組担当者と元ジャニーズ事務所との繋がりが強く、元ジャニタレと競合する男性グループの出演に影響したのでは、という疑惑が燻ったままです。タモリは元SMAPの草彅剛を『ブラタモリ』のナレーターに起用するなど、元ジャニーズ事務所とは一定の距離感を置いており、『Mステ』にも強い思い入れがあるようには見えない。『Mステ』は今年に入り、1月12日と2月16日の2時間スペシャルが放送されたのみで、事実上の特番枠になった。番組中にタモリ本人の肉声で、あるいはテレビ朝日の定例会見で、いつ番組終了が語られてもおかしくないでしょう」
「ブラタモリ」は残りあと4、5回。タモリの出演を指折り数える日が来るなどとは、思ってもみなかった。
(那須優子)