あの「事件」を、自ら蒸し返すこととなってしまった。中日ドラゴンズに昨秋、巻き起こった「令和の米騒動」のことである。
引き金となったのは、2月14日にネットニュースに載った、立浪和義監督の独占インタビューだった。
このインタビューの中で、米騒動の原因となった炊飯器撤去についての理由を語り、その上で「今年も変わりません」と言及。試合前に腹いっぱい白米が食べられない環境を継続させると、わざわざ宣言したのだ。チームは沖縄県で春季キャンプを行っているが、
「チーム関係者からは『まだ続くのですか…』というボヤキが出て、本当にガッカリしています」(スポーツ紙デスク)
結果としてSNSを中心にバズッた米騒動を、自ら認めることになったのだが、
「立浪監督は問題の本質を、まだ理解していません」
と嘆くのは、球団関係者だ。続けて、
「インタビューの中では、結果を残せずに批判を浴びたり、試合以外のニュースがあちこち掲載されることに『ある意味、負けると自分がいろいろ(批判を)言われて当然です』と答えています。一方で、そうした情報の出所を探し回っているとよく聞く。情報が漏れるのは、立浪監督が自らの方針を理解してもらうための努力を怠っているからだ、ということに早く気付かなければいけないのに…」
意気消沈の中日は、最下位から浮上できるのか。