思うような視聴率を取れず苦しんでいるフジテレビのスポーツニュース番組「S-PARK」は3月末で打ち切りとなり、4月からは「すぽると!」として再出発することが内定している。と同時に、ある企画がアスリートの間で話題を呼んでいる。フジテレビ関係者が語る。
「番組はかつて土曜日、日曜日ともにスポーツニュースを中心に番組を構成していましたが、新番組の立ち上げに伴い、すでに試行錯誤を始めています。そのひとつが、今年1月から突然始まった『土曜日のキャンバス』という企画VTRコーナー。約30分のドキュメンタリーで、1人のアスリートに密着する内容です。先日は2週続けて巨人の坂本勇人を取り上げていましたが、人見知りする坂本は、テレビカメラの前で語るのは大の苦手。それを元ソフトボール日本代表の宇津木妙子監督を引っ張り出すことで、会食しながら語り合う演出に。すると本音をポロポロ語り出した。局内では『このやり方で気の合う仲間、恩師、先輩を掛け合わせてやれば、今までにないドキュメンタリーが制作できる』と意気込んでいます」
予算削減でドキュメンタリー番組は減少傾向が続いているが、新たな金脈発掘となるか。