ヤクルトは6月26日の巨人戦で、4番の村上宗隆が決勝の26号3ランアーチを放って勝利。チームは12カード連続の勝ち越しと、驚異的なスピードで白星を積み重ねている。
カード初戦は16対6で爆勝したが、前日の2戦目は5対19で大敗。勝負の3試合目でしっかり勝ち越せたことに、高津臣吾監督は「最後まで競った試合を取れて、選手はよく頑張っている」と目尻を下げた。
2位・巨人はこの日の1敗で03年以来、球団史上2度目の「6月に自力優勝の可能性消滅」となり、ヤクルトは最速で6月29日にリーグ優勝へのマジック点灯の可能性が出た。過去の最短点灯は、65年の南海ホークスが記録した7月6日。ヤクルトがプロ野球史上最速点灯を実現させることも十分ありうるのだ。
この状況に困惑しているのはなんと、フジテレビ系列局の幹部たちだ。フジテレビ制作スタッフが嘆く。
「ヤクルトがリーグ優勝すると、キー局のフジテレビと球団の関係上、クライマックスシリーズや日本シリーズの全国中継が待っていますが、昨年も視聴率は散々。さらに試合終了まで延長するので、CM出稿に制約が生じます。調整が大変な上、視聴率も見込めないならいっそのこと、優勝を逃してほしいのですが…」
身内からまさかの「優勝反対」発言の噴出に、燕ナインはどんな思いでこの先、戦っていくのか。