史上最年長勝利(49歳25日)の投手記録を持つレジェンド、元中日ドラゴンズの山本昌氏。左腕に限れば世界最年長となる41歳でのノーヒットノーラン、また2008年には史上最年長での200勝を達成した。さらには2015年10月、日本プロ野球史上初となる50歳での登板も果たしており、「中年の星」と呼ばれた。
そんな山本氏の実績と経験を振り返ったのが、野球解説者・槙原寛己氏のYouTubeチャンネル〈ミスターパーフェクト槙原〉でのことだ。そこで2人のこんなやり取りがあった。
槙原「俺、人生もう1回やり直したい」
山本「僕、もう人生やり直したくないです」
槙原「もうヤダ?」
山本「こんないい人生を送れるワケがないです。だって、小(学校)中(学校)、補欠ですよ。中学3年生の時の担任の先生との進路指導の時、野球は中学で辞めます、って言ってるんですから。なのに最後の大会でエースがケガして僕が投げたら、チームが強かったんでそこそこ勝ち上がって、そうしたら高校から声がかかって、上(高校)でやれることになっただけで。エースがケガしてなかったら、中学で辞めてるんです」
山本氏は1983年ドラフト5位で中日に入団。1軍初登板は1986年で、初勝利が1988年と歳月を費やしている。
ところがそれ以降、最多勝3回、最優秀防御率1回、最多奪三振1回、1994年には沢村賞にも選出されるなど大活躍。中日の顔となった。
運を味方につけるのも、実力者の要素だろう。
(所ひで/ユーチューブライター)