異例の放送体制は大丈夫なのか。テレビ朝日系列が7月14日から30日まで行われる「世界水泳福岡2023」を7月23日から30日まで、8日間連続ゴールデンで放送する。22年ぶりに日本で開催される水泳世界選手権。地上波のゴールデンタイムで大勝負をかけるテレ朝だが、はたして高視聴率は取れるのか。不安視する声が局内からも上がっているのだ。テレビ朝日スタッフが語る。
「22年前の『世界水泳福岡2001』ではイアン・ソープが圧倒的なパフォーマンスを見せ、マイケル・フェルプス、北島康介も出場しました。シンクロ立花美哉・武田美保組の金メダル獲得もあって、高視聴率を連発しました。そのおかげで当時は社員食堂が無料となり、ボーナスが大盤振る舞いされた。放送を主導していた早河洋常務(現会長)の肝いり案件で、その時の成功体験が今回の異例の放送体制につながっているといいます」
当時を知る局員は大いに盛り上がっているものの、
「若手局員は白い目で見ていますね。局内のジェネレーションギャップが激しさを増していますよ。系列局も動員して中継にあたる予定で、相当なカネと人を注ぎ込んでいます」(テレビ制作スタッフ)
番組はメインキャスターに松岡修造、応援団に博多華丸・大吉、橋本環奈を起用。B’zの「ultra soul」をリピートで流し続けるプロモーションを展開しているが…。
「おなじみの松岡の熱血応援が『暑苦しい』『ちょっと見ててツライ』と、若い層に刺さっていないのが気がかりですね。煽りすぎる中継は、時代にそぐわないので。松岡の絶叫が、暑さの厳しい夜にこたえることになるかも」(前出・テレビ朝日スタッフ)
スター不在といわれる水泳界だが、入江陵介、大橋悠依、松元克央、難波実夢といった面々の活躍で、高視聴率獲得となるだろうか。