政治

「独裁王」橋下の4万人公務員「大殺戮」が始まった(5)府議時代の“黒い闇”がある!?

 だが、地元への利益誘導型の政治的な手法に関しては、批判の声も少なくない。
 松井氏のお膝元である八尾市選出の府議会議員の小松ひさし氏は松井氏には、不審な点が多いと言う。
「以前、府営公園管理の入札にケチをつけ、橋下知事に直談判し、入札を見直させた一件があります。また、別の公園でも、彼の後援会幹部が入札に参加した事業に関わる件で、決算委員会で彼が質問をしたのですが、それがきわめて不自然な形での質問だったので、注意を受けたということもありました。他にも、松井氏だけでなく、他の維新議員が公共事業で不自然な質問をしている場面があり、即疑惑とまでは現時点で言い切れませんが、松井氏が絡む形で“裏”を感じ取らざるをえないおかしな動きが散見されます」
 これまであまりクローズアップされたことのなかった松井氏の“黒い闇”が今後クローズアップされていくことになるのだろうか。
 一部では、松井氏が周囲に、「自分は府議時代に警察の委員をやっていて、府警の予算に口出しができるから大丈夫だ」といった内容の発言もしたとされる。
 以前、本誌でも指摘したが、大阪府警の内部でも「維新の会」の躍進をキッカケに、その周辺に対して注意深く調べを進めているという話もある。
「警察に対して松井氏を快く思わない府警関係者もいるでしょうからわかりません」(前出・自民党府議)
 いずれにせよ、府議から府知事というリーダーになった以上、その経歴や過去も含め“検証”されることになるだろう。
 だが、今や二人三脚で「都構想」に邁進する松井新府知事と、橋下新市長だが、ここにきて、徐々に“綻び”も見え隠れするという。力関係では、「7:3から8:2くらいで橋下のカリスマが上」(前出・府政関係者)との評価でほぼ一致するところなのだが‥‥。
 前出・府政関係者も今後の両者の関係を危惧する。
「今回の選挙戦で大阪の天下を取ったまではいいが、一部の上層幹部で、維新の会全体をまとめきれるとは思えない。2条例案に加えて『都構想』など、維新が公約として掲げる政策で、いつ内部での不協和音が生じるかわかりません。橋下も松井もウマは確かに合っていますが、それも利害が一致している間の話で。松井は、偉ぶるタイプで人に嫌われることもある。そういう意味では似たもの同士とも言える。2人とも情を解さない男ですから、政策的なものに加えて、人間的な部分で内部崩壊する可能性もあります。今までは外部に敵を作ってやってきましたが、今後は自分たちとの戦いになるでしょう」
 歴史的な大勝利を収めたものの、結局は強力な候補者を立てられずに“お鉢”が回ってきただけの松井新知事だけに、時限爆弾を抱えた船出でもあるようだ。

カテゴリー: 政治   タグ:   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    なぜここまで差がついた!? V6・井ノ原快彦がTOKIO・国分太一に下剋上!

    33788

    昨年末のスポーツニュース番組「すぽると!」(フジテレビ系)降板に続いて、朝の情報番組「いっぷく!」(TBS系)も打ち切り決定となったTOKIOの国分太一。今月30日からは同枠で「白熱ライブ ビビット」の総合司会を務めることになり、心機一転再…

    カテゴリー: 芸能|タグ: , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<寒暖差アレルギー>花粉症との違いは?自律神経の乱れが原因

    332686

    風邪でもないのに、くしゃみ、鼻水が出る‥‥それは花粉症ではなく「寒暖差アレルギー」かもしれない。これは約7度以上の気温差が刺激となって引き起こされるアレルギー症状。「アレルギー」の名は付くが、花粉やハウスダスト、食品など特定のアレルゲンが引…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<花粉症>効果が出るのは1~2週間後 早めにステロイド点鼻薬を!

    332096

    花粉の季節が近づいてきた。今年のスギ・ヒノキ花粉の飛散量は全国的に要注意レベルとなることが予測されている。「花粉症」は、花粉の飛散が本格的に始まる前に対策を打ち、症状の緩和に努めることがポイントだ。というのも、薬の効果が出始めるまでには一定…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
上原浩治の言う通りだった!「佐々木朗希メジャーではダメ」な大荒れ投球と降板後の態度
2
フジテレビ第三者委員会の「ヒアリングを拒否」した「中居正広と懇意のタレントU氏」の素性
3
3連覇どころかまさかのJ2転落が!ヴィッセル神戸の「目玉補強失敗」悲しい舞台裏
4
ミャンマー震源から1000キロのバンコクで「高層ビル倒壊」どのタワマンが崩れるかは運次第という「長周期地震動」
5
巨人「甲斐拓也にあって大城卓三にないもの」高木豊がズバリ指摘した「投手へのリアクション」