2月23日のJリーグ開幕を控え、各チームはキャンプを終えて最後の調整に入っている。元日本代表の城彰二氏は自身のYouTubeチャンネルで、開幕前のキャンプの裏側を明かした。
キャンプは大嫌いで面倒だったという城氏。その理由は、オフの過ごし方にあった。
オフの間、適度に体を動かす選手がいるが、城氏はまったく運動をしないタイプで、体重が増えた状態でキャンプインすることになった。
「合宿に入って最初に体重や脂肪率のチェックがあって、それで罰金が課せられるの。俺は合宿で徐々に体を絞って開幕に合わせるやり方だったから、罰金もいっぱい払った。払ってもいいから、オフは運動したくない」
こんな状態で始まるキャンプはきつく、始まって3日間は全身筋肉痛に苦しむのだとか。
さらにこんな理由もあって、キャンプが面倒だったと話す。
「チームメイトと一緒に生活しなきゃいけなし、飯食う時間も決められて、自分の好きな時間に食わせてくれよ、って思った。当時は1人部屋はなくて2人部屋だから、気が落ち着かない。ものすごく嫌で、ストレスを感じる人もいる」
城氏は先輩と同部屋になり、気を使ったことがあるという。ただし、デメリットばかりではなく、メリットもあり、
「チームの方向性とか、やり方を再確認する場所。新しいメンバーと打ち解けることもできるし、大事な合宿ではあるのかな」
そして城氏は次のように結論づけた。
「キャンプが成功したチームは最初はいいけど、あとからダメになったりすることもある。どのキャンプがいいのか、もっていき方がいいのかわからない」
つまりは、キャンプの段階でチームの力を分析するのは難しいということ。間もなく開幕するJリーグだが、キャンプ情報を鵜呑みにしてサッカーくじを買うのは、やめたほうがよさそうだ。
(鈴木誠)