元横綱・白鵬が親方を務める宮城野部屋の北青鵬が、他の力士への暴力を長期間にわたって繰り返していたことが発覚し、22歳の若さで各界を去った。最高位は東前頭6枚目。将来は三役も嘱望されていた。
その不祥事の数々は、目を覆いたくなるようなものばかりだった。無意味な平手打ちや突き飛ばし、棒で尻を打つ暴力行為に始まり、瞬間接着剤を指に塗る、殺虫剤スプレーに点火したものを体に…。監督責任と指導力不足を問われた宮城野親方は、2階級降格および減俸の処分を受けた。
元関脇・貴闘力が自身のYouTubeチャンネル〈貴闘力部屋〉で、この問題に言及すると、
「相撲協会存続の危機に瀕している」
と警鐘を鳴らした。実は被害を受けた若い衆から半年ほど前に相談を受けたそうで、親方に言うよう諭していた。北青鵬がどんな暴行に及んだのか、それは報道されている以上のものだった。
「第三者委員会が入っても言えないことがあるよね。(殺虫剤で)背中の毛を燃やして喜んでいる。背中に火をつけて、これって殺人未遂だよね、一歩間違えたら。第三者委員会も、ちょっと書いたら相撲協会がぶっ潰れるなってことだから書かなかったのかなって思うの。それから、瞬間接着剤を指につけたって、あれってどこにつけたか知ってる? お尻の穴に指を入れて接着。指が取れなくなったって…」
相撲協会に揉み消されることを恐れ、当時は告発せずにいた貴闘力。いずれ公になることを想像していたと明かしたのだった。同時に、相撲部屋がその体を成していないことから、相撲協会で力士を管理すべきだと、強く主張した。
はたして相撲協会は今後、この問題にどう取り組んでいくのか。
(所ひで/ユーチューブライター)