「ナッツ・リターン事件」で国内外から非難を浴びている大韓航空オーナー会長の長女、チョ・ヒョンア前大韓航空副社長(40)。特に韓国国内からは手厳しい批判が相次いでいる。
「事件発覚以来、韓国国民からは『財閥企業の傲慢さの現れ』『同族経営の馴れ合いによる膿』など、チョ前副社長に非難が殺到。世界的な原油価格下落により航空各社の株価が上昇するなか、今回の事件の影響で大韓航空株は低迷している。同グループの時価総額の下落は約2000億ウォン(約214億円)とも言われています」(韓国事情に詳しいライター)
その一方で、「ナッツ・リターン」特需に沸く企業も出現している。
「韓国ではマカダミアナッツが飛ぶように売れ、通常の20倍近くの売り上げを記録。ソウル市内の大型スーパーでは品切れ状態が続いていました。さらに、四方から飛んでくるナッツ袋を避けながら、飛行機を離陸させるという内容のスマホ向けゲームアプリ『Nuts Return』が登場し、話題を呼んでいます」(前出・ライター)
また英語のスラングで“nuts”は、「バカげた」などの意味があるため、韓国国内では、嫌な上司を「ナッツ」と呼ぶビジネスマンも急増中。
今回の「ナッツ・リターン事件」を巡っては、大韓航空機のサービス責任者が暴力行為を受けたとマスコミに明かすなどし、さらに進展している。
韓国国内の一部報道では、6年前に自身が理事を務めた大学の学長にも「書類を投げつけ、暴言を吐く」などの非礼な言動を取った(同大は否定している)との話も持ち上がっている。当局による捜査が佳境を迎える中、各所でやらかしているナッツ副社長の“プッツンぶり”は、まだまだ炙りだされそうだ。