大韓航空機の“ナッツ・リターン問題”をきっかけに韓国でいまバカ売れしているのがマカダミアナッツ。同機のファーストクラスでは、ウエルカムドリンクと一緒にハワイ産のマカダミアナッツが提供されているんだとか。
マカダミアナッツの油分は大部分が「身体に良い油」と呼ばれる一価不飽和脂肪酸。その中でも、含有量が特に多いパルミトレイン酸には、血管を強化して脳卒中を予防し、血中コレステロール値や中性脂肪値を減らす作用があります。また、飽和脂肪酸の一種であるパルミチン酸には、新陳代謝を促進し、心臓や肝臓の周りの脂肪細胞を減らす作用があることが明らかになっています。
また、マカダミアナッツ中のたんぱく質は必須アミノ酸と非必須アミノ酸からなっています。必須アミノ酸は、体内で合成できないため食品から摂取しなければいけないアミノ酸。その全種類を含んいるのです。
さらに、ビタミンE、ビタミンB群、ナイアシン、葉酸なども含有。中でもビタミンB6は、妊婦や高齢者、酒量が多い人には重要なビタミンとされています。
これだけではありません。マカダミアナッツにはカリウム、リン、マグネシウム、カルシウムなど、幅広い種類のミネラルが含まれています。カリウムはナトリウムの排出を促し、高血圧を予防、リンやカルシウムは歯や骨の材料に、マグネシウムはエネルギー代謝を助け、体温・血圧の維持、筋肉の収縮、神経の興奮を鎮めるなど、働き盛り世代にとってはとても重要な成分がいっぱい含まれていることがわかります。
大韓航空がマカダミアナッツを提供しているのには、これらの効能があるからなのでしょう。さすがは医食同源の国ですね。
(参考資料:オーストラリア・マカダミア協会)