オープン戦で投壊が目立つ阪神の岡田彰布監督が、大混乱状態に陥っている。
負ければオープン戦10連敗と不名誉記録を更新した3月12日、ZOZOマリンスタジアムでのロッテとの試合は、午前9時に雨天中止となった。それでも落ち着かない虎将は先発ローテーションに触れると、プロ2年目の門別啓人について、
「誰か調子悪かったらそら、投げさすよ。まだ2イニングしか投げてないピッチャーもおるんやで。そんなん決められへんやん、開幕。予備1番手が門別いうことやからな」
と言い放った。球団関係者はこれに苦笑いだ。
「そらもう、頭がパニックってることよ、おーん…って感じでしょうね。なにしろ2月下旬、沖縄キャンプでは門別を開幕ローテーションでは『100%使わへんよ、そらはっきし言うて』と断言していたので。あれからわずか半月で前言撤回したら、そらもう選手はもちろん、安藤優也、久保田智之1軍投手コーチはたまったもんやないでしょうね。気の毒でしょうがない」
確かに先発ローテの一角、大竹耕太郎は今年1月に左肩ガングリオン(良性のシコリ)を取り除いたことで、実戦登板は2イニングにとどまっている。岡田監督の発言は「大竹の代役に門別」を念頭に置いたものだろう。
門別にとっては朗報だが、とはいえ、こんな調子では選手、首脳陣との溝は深まるばかり。今にもベンチ裏のロッカーで「朝令暮改の連発はご法度ってことやんか、おーん」と茶化すナインの顔が浮かんできてしまう、不穏な様相なのである。