阪神は3月10日、巨人とのオープン戦に敗れて、球団ワーストを更新する9連敗。それでも興行的にはガッポリ儲けて、球団関係者は笑いが止まらない。
「こんなん、見たことないですわ。だってオープン戦ですよ!」
どうにも信じられない様子なのである。毎年恒例、3月中盤の日曜日に設定される、伝統の一戦。スタンドには球団史上最多の4万1129人が集まった。
「だいたいこの時期はデーゲームでも寒くて、気象条件によっては途中で観客が帰ってしまう。真剣勝負の場でもないから、入っても2万人台中盤が関の山だったのに、4万人とは。昨年、日本一になった効果が大きいんでしょうね。そやけど、これで甲子園で全敗してオープン戦後半を迎えるわけです。ホンマ、大丈夫なんか…」(前出・球団関係者)
ところがどっこい、球団側はどこ吹く風の様子で、
「すでに土日の巨人戦の切符は完売。特に例年は動きが鈍い後半戦のチケットまで売れてるんやから、球団はウハウハですわ。これでもし連覇できなかったら、堂々と選手の年俸を下げることができるんやから。利益は上がって、経費が下がる。最高の費用対効果になりますわな(笑)」(別の球団関係者)
試合後の会見で岡田彰布監督が「営業の話やんか、俺らにな~んも返ってけえへんやんか」と苦笑いで返したことにも、うなずける。