元日の能登半島地震の緊急ニュースで「津波警報が出ました! 今すぐに逃げること、高いところに逃げること!」と絶叫。その緊迫感溢れるアナウンスが高い評価を得た、NHKの山内泉アナ。彼女が「ポスト和久田麻由子」争いで敗北した。
現在、NHKの絶対的エースとして君臨しているのは、35歳になる和久田麻由子アナだ。東京大学経済学部を卒業した才媛で、2011年にNHKに入局すると、わずか4カ月で野球岡山大会の実況を担当する。2014年に東京アナウンス室に異動となり、「NHK NEWS おはよう日本」のメインキャスターに抜擢された。その和久田アナが第2子を妊娠したため、3月いっぱいで「ニュース7」を降板する見通しだという。
となれば気になるのは、ぽっかりと空いたトップの座だ。ベテランの桑子真帆アナはその実力に定評があるものの、2021年9月に再婚した俳優・小澤征悦との「妊活」の真っ最中といわれており、現在は「クローズアップ現代」のMCを担当するのみ。36歳という年齢を考えれば、次世代の若手の台頭が待たれるところだ。
そこに浮上したのが、山内アナだった。能登半島地震での「テレビを見ていないで逃げてください!」という緊張感のある強い口調は、これまでの避難報道とは一線を画すもの。和久田アナが第1子を妊娠した2022年には、後任として「ニュースウオッチ9」のメインキャスターを務め、一気に顔を売った。誰しもが「次は山内アナ」と思ったのではないだろうか。女子アナウォッチャーが言う。
「当初は和久田アナの後任に、山内アナを考えていたといいます。ところがそこに現れたのが、副島萌生アナだった。『サンデースポーツ』のキャスターや東京五輪関連など主にスポーツ番組で活躍し、異例の早さでステップアップしてきましたが、ついに『ニュース7』に抜擢されることになりました。7月のパリ五輪を見据えた人事でもあるでしょうね」
もっとも、山内アナにもチャンスがないわけではない。副島アナは育ちの良さと美貌がウリだが、少々気の強いところがあり、局内では「NHKのエリカ様」と呼ばれているという。少々「NHKらしさ」に欠ける部分があり、それが裏目に出てしまえば、一気に正統派の山内アナが浮上してくるだろう。
本当の勝負は、出産後に和久田アナが戻って来てから本格化するのではないだろうか。
(ケン高田)