「僕らが連覇できなかった大きな要因っていうのは、ケガなんですよね。先発ピッチャーの池田親興が一塁ベースでランナーと交錯しまして、足首を骨折したと。僕はデッドボールで左手首の骨折。チームのバランスを壊すのは、ケガがいちばん怖いわけですね」
野球解説者・掛布雅之氏が3月14日、自身のYouTubeチャンネル〈掛布雅之の憧球【公式】〉で、連覇の難しさを語った。
1985年に初の日本一に輝いた阪神が3位に終わった翌1986年、掛布氏は4月20日の中日戦で、ルーキーの斉藤学から手首に死球を受けて骨折。連続出場は663試合で途切れた。
1985年には32試合に登板し、9勝6敗の成績を挙げた池田親興は、5月27日の巨人戦で一塁ベースカバーの際に、松本匡史に足を踏まれて踵を骨折。11試合の登板で4勝4敗と、シーズンの大半を棒に振った。
だが、その当時と今の阪神は違うのだと、掛布氏は主張する。
「今年の阪神っていうのは、キャンプを通してケガ人もなくですね、1カ月間のキャンプを乗り切り、オープン戦を勝てはしませんけど、ある程度の状態を保ちながら戦っていますので、連覇の難しさは当然あると思いますけども…」
3月13日のロッテ戦で、オープン戦10試合目にして、阪神は初勝利を挙げた。「心配ナシ」と掛布氏は言うのだ。
1986年の阪神を振り返れば、ランディ・バースが2年連続の三冠王を獲得。ルーキーの遠山昭治が27試合に登板して8勝5敗と台頭。それでも優勝には手が届かなかった。
阪神初の連覇を岡田彰布監督が成し遂げ、ミスタータイガースの指摘は的中するか。
(所ひで/ユーチューブライター)