日本ハムが育成部門の改革として、3月16日から2軍選手に「染髪禁止令」を出した。球団関係者が事情を説明するには、
「今年の元日付で球団のチーフ・ベースボール・オフィサー(CBO)に就任した前侍ジャパン監督、栗山英樹氏の発案によるもので、稲葉篤紀2軍監督も賛同したといいます。今までは髪色について特に制限はなかったのですが1、2軍の区別をつけるのが目的。『自由にやりたければ、活躍して1軍に上がれ』というメッセージが明確になったというわけです」と話す。
以前は毎年のように優勝争いを演じており、その頃に活躍していた新庄剛志監督、稲葉2軍監督を筆頭に、ド派手な身なりをしていた。当時を知るOBも、
「日本ハムは規律に厳しいというところから最も離れた球団だと思っていた」
と話すほどだが、締め付けの強さに、早くも不満が漏れ始めている。
「選手からすれば『令和の時代に逆行した指導ではないか』と怒り心頭のようですが、球団は容赦しない方針。逆らおうものなら、しっかりした球団フロントがたちまち放出、戦力外の判断を下しかねない」(前出・球団関係者)
他球団を見渡すと、同じ関東圏に2軍本拠地を構えるロッテは今年から1、2軍のホームユニフォームの差別化を図り、1軍のピンストライプ柄を重んじる方針を打ち出している。日本ハムも染髪禁止の前に、手を打つことはあったのかもしれないが…。