ソフトバンクホークスの山川穂高が、開幕前に絶好調である。オープン戦は打率3割4分5厘で、12球団トップの3本塁打、9打点の2冠に君臨。3月19日の阪神戦では、昨年のセ・リーグMVP男の村上頌樹から、左中間スタンド席へ豪快な一発を叩き込んだ。
練習試合を入れれば、対外試合は今シーズン5本塁打目。小久保裕紀監督は昨年までのレギュラー中村晃を外し、一塁手を山川にすると明言。3番・柳田悠岐、4番・山川、5番・近藤健介というクリーンアップを組む構想を描いている。
性的暴行スキャンダルによる無期限謹慎の最中にソフトバンクに移籍したことで、当初はソフトバンクファンからブーイングを浴びるなど、拒絶されていたが、
「オープン戦での成績を見て、福岡のファンは心変わりしています。ホームランのパフォーマンス『どすこいポーズ』はペイペイドームのスタンドからも『どすこーい』という声が響き渡り、定着してきた。子供からも大人気ですよ。キャラクターの良さもあって、福岡のメディアも山川を受容する流れとなっています。地元の応援番組でも山川を特集するなど、歓迎ムードに変わりつつありますね」(スポーツライター)
破壊力抜群のソフトバンク打線で、核弾頭的な打者になった山川。4年総額20億円という大型契約や人的補償問題でのゴタゴタもあったが、ホークスファンを味方につけて、大きなプレッシャーを跳ね返そうとしている。
(佐藤恵)