ラブシーンを演じたらピカイチと言われる女優・小橋めぐみの人気が、44歳にしてじわじわと上がっている。
現在、「週刊新潮」では性愛や肉欲を主題とする小説を解説する連載「性とか愛とか」を持っており、赤裸々な性描写と対峙する女優として、カルチャー的な存在になりつつあるというのだ。女優を研究するエンタメライターの渡辺淳一氏はこう分析する。
「1994年にドラマ『半熟卵』でデビューした時は10代。そのデビュー時の騒がれようはすごかったですよ。美少女でしたから。それが現在の44歳まで、まったく美しさが変わらなくて、古くからの熱狂的なファンを持っています。近年はSNSでの発信があるので若い男性ファンが増えており、なんと昨年は16年ぶりに長編映画の主演も果たしました。つい最近は、8年ぶりに著書『アジアシネマ的感性』が発売されています」
これはアジアの映画に特化した解説本で、小橋はその公式インタビューで、韓国のイ・チャンドン監督の作品「ポエトリー アグネスの詩」に関して、「自分がもっと高齢になった時に、そういうシーンが来たら引き受けることができるのだろうかと、深く考えた」と話している。
「性に真摯に向き合う女優として、稀有な存在になっていますし、本の発売日に行われたサイン会には、遠方からも大勢のファンが詰めかけていました」(前出・渡辺氏)
多才な小橋はオペラ、アートなど、様々なカルチャーにも造詣が深い。唯一無二の女優として、ブレイクの予感だ。
(小津うゆ)