12月29日の放送で終了する「西村京太郎トラベルミステリー 十津川警部」(テレビ朝日系)シリーズ。テレビ朝日から終了が発表された後でも、主演の高橋英樹がコメントしなかったことで、終了を信じないファンも多かった。だが、その望みは完全に絶たれてしまった。
高橋は12月8日、ブログで十津川警部のナレーション撮りをしたことを報告した。00年に放送された第34弾から12月の第73弾まで、20年以上にわたって十津川警部を演じてきただけに、高橋も感慨深いものがあったのだろう。「長い間慣れ親しんだ十津川警部!実年齢からいうと嘘だろう!と(笑)お陰様でこんなに長く」とコメントしたのだ。長い歴史を振り返りながらの収録になったようである。さらに「原作者の西村京太郎先生がお亡くなりになっても有り難く演じさせて頂きました」と、感謝の気持ちを述べている。
明確に最終回であることを明かしてはいないが、次でラストであることを認めたのも同然で、
「高橋が最終回だと認めなければ、復帰もあるのではないかと期待していたファンはいたものの、これでトドメを刺された格好です。高橋が年齢について言及していますが、高橋をはじめ監督やスタッフの高齢化も、終了する理由のひとつと考えられます。やはりもう復活はないでしょうね」(テレビ誌記者)
高橋のほか、若林豪や三橋達也、内藤剛志、渡瀬恒彦など、多くの役者が演じてきた十津川警部。高橋が卒業すれば、もう十津川警部はテレビドラマの世界からは存在しなくなる。西村京太郎氏のためにも、いつか高橋には西村氏の小説のドラマ化作品に再び出演してもらいたい、というのがファンの偽らざる気持ちに違いない。