昨年まで巨人のコーチだった元木大介氏が自身のYouTubeチャンネル〈元木大介チャンネル〉で、3月29日のプロ野球開幕戦における巨人スタメンを予想した。
捕手を大城卓三とした上で、一塁手は岡本和真、二塁手は吉岡尚輝、三塁手は坂本勇人、遊撃手には門脇誠を指名。
「内野は簡単。内野はこの4人で決定じゃないですかね」
と元木氏。だが、二塁手には可能性のあるルーキーがいるようで、
「吉川尚輝の守備ってのは光るものがあるし、チームにとって必要なんですけど、尚輝が打てなかった代わりに、泉口選手がコンコンと打つとチャンスが出てくるなって。尚輝は尚輝で、そこを与えないように頑張るしかない」
元木氏が吉川を脅かす存在として挙げたのは、ドラフト4位新人の泉口友汰だった。オープン戦では6四球を選んでチーム2位(1位は岡本の9四球)。出塁率は3割3分3厘と、存在感をアピールした。
と、ここまで聞けば今シーズンの巨人は順風満帆で、少なくとも内野に死角はないように思えるのだが、
「坂本選手と岡本選手がケガした時が…」
そう動画スタッフが話を振れば、
「そこなのよ。外野は代わりの選手がいっぱいいるんだけど、内野の代わりが、ちょっと力不足なんだよね。ファーストがケガした時、秋広(優人)が入るだろうね。(サードがケガした時には)湯浅大…打つ方が落ちるな」
2017年ドラフト8位入団の湯浅は、ユーティリティープレイヤー。点差が開いた試合では坂本を休ませ、三塁の守備に就く公算大だが、2020年からの3年間で、安打数はわずか8(2023年は1軍出場なし)。秋広もオープン戦の成績がふるわず、阿部慎之助監督から2軍スタートを言い渡されている。
岡本、坂本を襲う「万が一の時」を、他球団は手ぐすね引いて待っていることだろう。
ちなみに、元木氏が「難しい」と言いながらも外野陣のスタメンに選んだのは、オドーア(レフト)、松原聖弥(センター)、丸佳浩(ライト)だったが、オドーアは開幕3日前にして、2軍調整を拒否して急転直下、電撃退団となった。さて、どうなる!?
(所ひで/ユーチューブライター)