国内女子ツアーのKKT杯バンテリンレディスオープンが4月14日、熊本空港カントリークラブで最終ラウンドが行われ、3位から出た竹田麗央が3バーディー、1ボギーの70で周り、通算7アンダーでツアー初優勝を飾った。
1日目は41位だったが、2日目に8バーディーの猛チャージをかけて66で周り、V候補に急浮上。最終日は岩井明愛を逆転して、悲願を成就させた。ゴルフライターが、竹田の強さを解説する。
「武器はドライバーで、ドライビングディスタンスの平均は260ヤードにも達します。今大会においても290ヤードを飛ばし、ギャラリーの目を丸くさせていました。あまりにも飛びすぎるため、2日目からオーバー気味だった距離をセーブ。フェアウエーの硬さを考えて、5ヤードほど手前を意識してショットを打つことで、2日目の猛チャージとなりました」
スポーツ一家に育ち、母の哲子さんはプロゴルファー。叔母は元賞金女王の平瀬真由美だ。小さい頃から母がコーチを務め、鍛え上げられてきた。父と兄はアマチュアの有名野球選手だったことで、麗央も大の野球ファンだという。ツアーの合間を縫って、4月2日には小祝さくらと一緒に西武VSオリックス戦を、4月9日には脇元華らとソフトバンクVS日本ハム戦を観戦していた。
前出のゴルフライターが言う。
「野球のバットスイングからヒントを得て、ショットを打つこともあるみたいです。野球観戦が息抜きになっていますし、技術的な助けにもなっています。オフに苦手なアプローチの改善に取り組んだことも、勝利につながりました」
地元・熊本県でツアー初優勝を達成して、生涯獲得賞金が1億円を突破した竹田。3年後のアメリカツアー進出を掲げる21歳は、まだまだ進化しそうである。
(渡辺優)