通算21勝を誇る韓国の「スマイル・キャンディ」イ・ボミが、日本ツアーから引退する。最後の大会となるのは「NOBUTA GROUP マスターズGCレディース」(10月19日~22日、マスターズゴルフ倶楽部=兵庫県)。
イ・ボミは韓国ツアーで賞金女王になった後、2011年に母親の勧めで日本ツアーに参戦。チャーミングな笑顔から「スマイル・キャンディ」の愛称で絶大な人気を獲得した。7勝した2015年と5勝の2016年に2年連続で賞金女王タイトルを手にするなど、憎らしいほどの強さを誇った。
ところが2017年、飛距離を伸ばすためにフォームを改造し、新クラブを手にしてから調子を落とした。コーチを替え、スイングを戻そうとしたが実らず、2017年の「CAT Ladies」での優勝を最後に、極度の不振に陥った。今季も出場7試合すべてで予選落ちとなっていた。
「不振の時期と重なるように、2018年に韓国女優キム・テヒの弟で俳優イ・ワンとの交際を発表し、翌年に結婚してからは、気持ちが切れてしまったようでした。競技への情熱が薄れたのか、オーラが消えてしまいましたね」(ゴルフライター)
それでも日本ツアーでの生涯獲得賞金は8億6000万円超。これにスポンサー料やテレビ出演料、他国のツアーや他事業で稼いだ金を合わせると、生涯獲得年収は20~30億円にのぼるといわれる。ゴルフライターが続ける。
「あれだけの人気選手ですから、支援する有力者はたくさんいます。財テクも順調で、生まれ育った地でビルを購入してオーナーになっている。美容室やシミュレーションゴルフ場を経営するなどの事業を展開。これからは主に実業家として、イケメン夫と韓国でゆっくり過ごすようですね」
これ以上、ゴルフで稼ぐ必要はなさそうだが、なにしろ今回はラストマッチ。なんとか予選を通過して「スマイル・キャンディ」の顔を見せてほしい。
(田中実)