去年のチャンピオンチーム、阪神タイガースは15試合を終えて6勝8敗1分と、締まりがない。
4月14日の中日戦は打線解体で木浪聖也を1番、梅野隆太郎を2番、近本光司を3番、4番に佐藤輝明、そして大山悠輔を5番降格とする大幅な入れ替えで辛くも勝利。それでも岡田彰布監督のイライラは募るばかりで、本サイトが既報した番記者への「取材拒否」は続行中だ。在阪メディア関係者が嘆く。
「岡田監督がコメントしないことで、コーチも気詰まりして取材を受け入れにくくなっています。監督もコーチも取材に応じなくなり、広報や担当記者が苦慮しています」
プレシーズンから絶不調で、3勝14敗1分のオープン戦は2018年以来の最下位。このあたりから岡田監督のイライラは発出していた。オフからキャンプまでは「去年より今年の方が強い」と冗舌だった虎将だが、開幕前には、
「セ・リーグは混戦になると思ってるで。連覇なんて簡単にはできへん」
とトーンダウンしていた。
機嫌を悪化させているもうひとつの理由が、ドラフト1位の下村海翔投手の容態だ。右肘内側側副靱帯のトミー・ジョン手術を受け、今季絶望となったからである。
「大豊作の昨年のドラフトで、岡田監督は『優秀な投手は何人いてもいい』と、即戦力投手を必要としていました。そこでスカウトからの報告を受け、単独指名したのが下村だったのですが…。伊藤将司、大竹耕太郎、青柳晃洋らが本調子でないことに加え、穴埋めの選択肢にあった下村が戦力にならなくなってしまいました。巨人のドラ1投手・西舘勇陽が大活躍していることもあり、心中穏やかではありません」(スポーツ紙デスク)
誤算ばかりの岡田タイガース。大丈夫だろうか。
(渡辺優)