これは「日本一きっぷを取るのが難しい座席」になるかもしれない。
JR東海が東海道新幹線のN700Sに個室を導入すると、4月17日に発表したのだ。グリーン車よりもさらに上質な設備とサービスを供えた個室で、高いプライベート感とセキュリティーがある。さらには専用のWi-Fiやレッグレスト付きのリクライニングシートを用意。2026年度中にサービスを開始するという。設備や運転区間、価格などの詳細は、決定しだい順次発表される。
JR東海の発表によれば、オンラインでの打ち合わせを気兼ねなく行いたいビジネスパーソンや、ゆっくりとくつろぎたい人を利用者として想定。例えば、東京から新大阪までのグリーン車料金が5400円。これ以上になるのは間違いないだろう。
それでも乗りたいという人は多いだろうが、やはり座席の確保は困難になりそうで、
「なにしろ個室は1編成に2室です。おそらく喫煙ルームだったところを個室にするため、少ないのでしょう。2003年までは東海度新幹線から引退した100系新幹線にも個室があり、芸能人と政治家がよく利用していました。今回のN700Sの個室も同様に、芸能人御用達になるんじゃないですか」(鉄道ライター)
鉄道好きならずとも一度は利用してみたいところだが、ハードルは高そうである。
(海野久泰)