ドジャースの大谷翔平の今季5号、すなわちメジャー通算176本の「松井秀喜超え」日本選手単独最多本塁打記録によって、また「あの球聖」の存在が浮上してきている。
大谷は2022年にベーブ・ルース以来104年ぶりとなる「二桁勝利&二桁本塁打」の偉業を達成。今季は右肘靱帯損傷の影響により指名打者(DH)に専念しているが、ルースが1927年に記録したシーズン60本塁打を超える可能性も、十分にあるだろう。
なにかとルース比較されることが多い大谷だが、ここにきて「ベーブ・ルースの生まれ変わり」ではないかと、本気で口にするファンが増えている。実際に過去の記録を紐解いてみると、大谷が176本塁打を記録した時点の成績と、ルースが176本塁打を記録した時の成績が驚くほど似通っているのだ。スポーツライターが語る。
「打者としての大谷は、メジャー通算725試合で176本塁打に到達しましたが、実はルースも全く同じ725試合で176本塁打を放っています。さらに投手成績に目を向けると、大谷は通算481回2/3を投げて38勝19敗ですが、ルースは481回2/3を投げた時点で37勝19敗と、わずか1勝少ないだけ。ここまで数字が一致するとは、もはやただの偶然とは思えません。ファンから『生まれ変わり』という声が上がるのも納得ですね。『ベーブ』という愛称の由来は『童顔だから』と言われていますが、大谷もどちらかというと童顔タイプ。驚くほど共通点があります」
ルースの現役時代と現代の野球では質も環境も大きく違うため、単純比較するのはフェアではないが、それでも世代も国も違う2人の野球人が同じような数字を残していることには、驚きを禁じえない。これから大谷がどんな活躍をするのか、ファンも楽しみでしかないだろう。
(ケン高田)