エンゼルスからFA(フリーエージェント)となった大谷翔平の獲得競争が、ヒートアップしている。独占交渉期間(日本時間11月7日午前7時まで)の終了直後、エンゼルスはクオリファイング・オファー(FA選手に対して、それまでの所属球団が提示できる1年契約。定額で約30億5000万円)を提示したが、大谷はこれを拒否するとみられている。ならば、大谷の移籍先はどこになるのか。
日米のメディア関係者が注目するこの点について、メジャーリーグの移籍情報サイトとして有名な「トレード・ルーモアズ」をはじめ、衆目の一致する最有力の移籍先とされているのが「ロサンゼルス・ドジャース」だ。メジャーリーガーの契約事情に詳しいスポーツジャーナリストが明かす。
「WBC優勝の際にも明言していたように、大谷の悲願はワールドシリーズでの優勝です。その点、リーグ優勝24回、ワールドシリーズ優勝7回という、赫々たる実績を誇るドジャースは、大谷にとって申し分のないチーム。目下、大谷自身は移籍先について何も語っていませんが、早ければ今年のクリスマスまでに、ドジャースは『12年5億2800万ドル(約792億円)』という空前の条件で、大谷と契約を結ぶことになるでしょう」
ただし、来季の大谷には、右肘に受けた手術の壁が存在する。ドジャースは「投手とDHの枠を空けてある」としているが、大谷の投手としての来季登板は難しい。
「現実的には来季はDHとしての起用のみとなり、二刀流復活は再来季初頭からになるでしょう。その時、大谷が今季の大活躍を上回るパフォーマンスを爆発させれば、ドシャースの8度目のワールドシリーズ優勝も見えてくる。大谷サイドもドジャースサイドも今、そのシナリオに向けて動き出しているのです」(前出・スポーツジャーナリスト)
2年後の悲願成就。大谷の新たな挑戦が始まろうとしている。