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「神様、仏様、大黒様」大黒将志のサッカー人生を叩き直した相棒は「犬」だった

 2006年のW杯ドイツ大会最終予選の北朝鮮戦で、後半ロスタイムに決勝点となるゴールを挙げ、日本代表の救世主となった大黒将志。得点力不足にあえいでいたジーコジャパンにあって「神様、仏様、大黒様」と呼ばれる大活躍を見せた。

 そんな大黒氏が那須大亮氏のYouTubeチャンネルで、自身のサッカー人生を振り返った。

 大黒氏はガンバ大阪のユースからトップチームに昇格したものの、出場機会に恵まれず、移籍を志願。2001年にコンサドーレ札幌の一員となった。ここで大黒氏は急成長するのだが、本人が語るその理由は、

「ワンちゃんを飼い出したら、生活が規則正しくなった。それまではいい加減な行動というか、4時ぐらいまでゲームをしていた。ワンちゃんが朝ご飯をくれって言うから生活が同じリズムになり、10時ぐらいに寝るようになって、体もどんどんキレ出した」

 なんとも意外な答えである。

 1年でコンサドーレ札幌からガンバ大阪に復帰し、

「半年ぐらい真剣に練習したから、ガンバに戻ったらすごくうまくなってた。練習試合でボコボコ点が入る。半年ぐらい試合に出してくれなかったけど、ちょっと出してもらった時に点を取って、また次、と繰り返して出られるようになった」

 2004年の得点ランキングでは、日本人選手としてはトップの2位に。2005年にはガンバをJリーグ初優勝に導く、獅子奮迅の貢献。そして2006年には欧州に移籍した。

 2008年にJリーグ復帰すると、横浜F・マリノスなど7チームを渡り歩いた。

 大黒氏はあえて短期の契約を結び、オファーを受けて次々とチームを変えていった。

「ただ、オファーが来ても、チーム残ったことがある。それはワンちゃんの体調が悪かったから。J2のチームにいて、J1からオファーが来た。でも病院に通っていて置いていけないので、断った」

 人生に多大な影響を与えたこの「相棒」こそが、大黒氏にとっては「神様、仏様」に違いない。

(鈴木誠)

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