ここまでの醜態を晒すノーコンはやはり、修整不能なのだろうか。メッツ傘下の3Aでも結果を出せないでいる藤浪晋太郎の処遇が、風雲急を告げている。四死球を出してランナーをためては打たれる悪循環で、メジャー昇格どころか「クビ」が現実味を帯びつつあるのだ。となれば日本球界への復帰なるか、と気になるところだが、手を挙げるのは古巣の阪神ではなく、北海道のスター監督なのだという。(4月18日配信)
今季、アメリカに渡っている日本人選手で、マイナーリーグでのプレーを余儀なくされているのは、藤浪晋太郎ただひとりだ。
現在、メッツ・千賀滉大、カブス・鈴木誠也、はIL(負傷者リスト)入りしているが、ドジャース・大谷翔平、レッドソックス・吉田正尚がレギュラーに定着。パドレス・ダルビッシュ有、ブルージェイズ・菊池雄星は勝ち星にこそあまり恵まれていないが、先発ローテション投手としてチームに欠かせない存在になっている。
また、カブスの今永昇太は圧巻の投球を続け、今季からパドレスに加入した松井裕樹も、中継ぎ投手として大事な場面で起用されるなど、存在感を発揮している。
レッドソックス傘下の3Aウースターに所属していた上沢直之は、かねてからメジャー昇格の可能性が高いといわれていたが、4月28日、ついにメジャーの試合に出場できる26人枠に登録された。
となると、残るはメッツ傘下の3Aシュラキーズで投げている藤浪のみ。4月14日の3Aウースター戦の3回、二死満塁のピンチで登場。2度の押し出し四球を含め1安打3四球で、一死も奪えず3失点で降板した。
4月28日のガーディアンズ傘下3Aコロンバス・クリッパーズとのダブルヘッダー第2試合では、4点リードの6回から3番手で登板。ところが一死しか奪えず、大量6失点で降板を余儀なくされた。これで3Aでも防御率15.88、与四球率20.65という惨状である。いくら打者優位の3Aとはいえ、メジャーで登板できる状態にはない。スポーツライターも、
「このままではとても通用しない。メジャー昇格どころか、1年契約ということを考えれば、シーズン中に戦力外通告される可能性もありますよ」
メジャー昇格の夢破れた筒香嘉智は古巣DeNAに復帰したが、これまで藤浪を取材してきたスポーツ紙遊軍記者によれば、
「今のところ藤浪本人には、日本に戻ってくるつもりはないようですが、日本ハムの新庄剛志監督が獲得に興味を示しています。恥ずかしくて阪神には戻れないないでしょうから、日本ハムで出直すのもひとつの手。あのストレートは捨てがたいですから」
上沢にも先を越された藤浪はどうするのか。注目したい。
(阿部勝彦)