4万人超の観客が入った東京ドームが熱狂した。ボクシングの世界戦、スーパーバンタム級4団体統一タイトルマッチで、王者の井上尚弥がメキシコ人元世界王者のルイス・ネリを6回1分22秒TKOで下し、王座を防衛した。世界戦は通算22勝目である。
別格のパンチ力を持っている井上だったが、1ラウンドは大振りになり、そこをネリにヒットされてプロ初のダウンを喫する。2ラウンド目からはスピードを生かして距離を取りながら確実に当て、ダメージを与えていった。ネリは前に出ては打たれの繰り返しで防戦に追われる展開に。試合後は病院へ直行している。
チケット収入は日本ボクシング興行で史上最高。全世界でPPV放映される世紀の一戦となった。
「リングサイドの22万円のチケットはすぐに売り切れとなりました。会場では芸能人や経済界の大物、歓楽街の重鎮らが観戦していましたね。井上に入るファイトマネーも破格で、スポンサー料込みの合計10億円オーバーです。次戦はサウジアラビア政府が主催する興行となる可能性も浮上しており、その場合のファイトマネーは今回の数倍から10倍にもなるといわれていますね」(格闘技ライター)
全世界が見守るマッチだけに、ラウンドガールを務めたタレント・雪平莉左とモデルの新唯(あらた・ゆい)も注目を浴びることに。
「新は一夜にして顔と名前が売れ、その日のうちに各所から出演オファーが殺到したといいます。井上のおかげで、シンデラストーリーが展開されそうです」(芸能関係者)
絶大な宣伝効果なのであった。
(渡辺優)