「口は禍の元」を地でいくトラブル勃発である。
4月28日に投開票が行われた衆院東京15区補欠選挙に出馬した日本保守党の飯山陽(あかり)氏が、鈴木紗理奈に激怒しているのだ。
過去最多となる9人が立候補し、立憲民主党の酒井菜摘氏が当選したこの補選では、「五体不満足」で知られる作家・乙武洋匡氏や、現役時代に「変幻自在のトリックスター」と呼ばれた元格闘家の須藤元気氏ら、個性豊かな面々が登場。
中でも飯山氏が日本保守党の百田尚樹代表、有本香事務総長らと江東区で行った街頭演説はYouTubeで配信され、爆発的な再生回数を記録した。選挙では4位の得票となったものの、それでも小池百合子都知事が応援に回った乙武氏を上回る結果。選挙初挑戦であることを踏まえると、大健闘だったといえる。
では飯山氏はなぜ怒っているのか。5月10日に自身のYouTubeでライブ配信を実施したのだが、そのタイトルが「【選挙妨害擁護!】鈴木紗理奈を許さない!」なのである。
発端となったのは、5月5日放送「サンデー・ジャポン」(TBS系)での、鈴木の発言だった。東京15区補選で騒動となった、政治団体「つばさの党」候補者らによる「選挙妨害」について取り扱ったのだが、そこで鈴木は、こんな持論を展開した。
「少数派の意見はテレビでも取り上げてくれない」
「なんなら反体制の意見はテレビでは『その意見は取り上げられないです』と、これまでそういう意見を持っていた人たちが体制に消されていたという過去があって」
選挙妨害になにやら一定の理解を示す発言をしたのである。これに妨害の「被害者」である飯山氏の怒りが爆発。街宣車から発せられた「飯山あかりヘイヘイヘイ! 俺とチューしたいのか? 飯山!」とのヤジを紹介し、次のようにブチ切れてみせたのだった。
「鈴木さん、これのどこらへんが体制によって消されてきた可哀想な少数派の意見なんですか。どうやってこれ擁護するんですか。あんたも女でしょ。あんたね、自分が女でね、公道で警察の前でね、でっかい声で同じこと言われてみなさいよ」
結果、鈴木に対する批判の声が殺到し、「サンジャポ」に抗議するSNS投稿も。鈴木がどう弁明するか、見ものである。
(川瀬大輔)