シーズン序盤にして、巨人では早くも大城卓三の去就が取り沙汰される状況下、今季FA移籍の可能性について言及したのは、野球解説者の高木豊氏である。
打撃不振もあり、現在は2軍で調整中の大城について、阿部慎之助監督はこう言っていた。
「主戦は大城でいきたいと思っている。ただ、小林(誠司)や岸田(行倫)の様々な所作を学び、打てて、リードもできる日本一のキャッチャーになってほしい。彼にはなれる素質がある」
ところが高木氏の見解はというと、
「ただ、その扱いが…扱いというか起用法が、現状のままであれば、なかなか残って修行するというのは厳しいよね。そりゃあ、フルで出場したいでしょう。そうでないと、お金も稼げないしさ。自分の力というのも自分でわかるし、働き場所を見つけて(巨人からFA宣言して)出るかな…という感じはするけどもな」
大城は昨オフ、5000万円増の推定1億3000万円で「単年」契約している。これに高木氏は、
「いろいろ、勘繰るところはあるよね」
今季の大城は、先発マスクをかぶる機会が14試合にとどまっている。他方、ライバルと目される小林は、先発マスクの機会が増えたばかりでなく、5月10日のヤクルト戦では3年ぶりの本塁打も出た。5月12日の同カードでも、これまた3年ぶりの二盗を決めると、門脇誠のライトフライで猛然とタッチアップ。三塁に進み、巨人ファンがひしめく観客席がお祭り騒ぎになった。
6月7日に35歳になるベテランが、大城を巨人から追いやることになるのか。大城の動向から目が離せない。
(所ひで/ユーチューブライター)