26年ぶりのリーグ優勝、日本一へのジョーカーはやはり、この助っ人しかいない。メキシコリーグのレッドデビルズと短期契約しているトレバー・バウアー投手が目指すメジャーリーグへの移籍が、絶望的になってきた。昨年プレーしたDeNA入りが現実味を帯びてきているのだ。海外スポーツを取材するジャーナリストが解説する。
「レッドデビルズとの短期契約は6月まで延長となりましたが、メジャーリーグ30球団にこれといった動きはありません。DeNAは引き続きラブコールを送っており、現地にスカウトも派遣しています。バウアーの性格を熟知しており、ご機嫌の取り方やヘソを曲げないコントロールの仕方を学んでいる。バウアーもそれは承知しており、中4日の登板スタイルやワガママを聞いてくれるDeNAは、最高の環境といえます」
筒香嘉智が復帰して宮﨑敏郎、牧秀悟、佐野恵太らマシンガン打線を保有しているが、先発投手陣はガタガタ。まともにローテーションを組めない状態となっている。
「バウアーが加入すれば短い登板間隔で回ってくれるので、夏にかけてローテーションに余裕ができます。日本球界復帰となれば、6月の交流戦明けから合流することなるでしょうが、そこからでも10勝近くはしてくれるでしょう。DeNA優勝の大きなカギとなることは間違いない」(スポーツ紙デスク)
メキシカンリーグで3勝0敗、防御率1.96と無双状態のバウアー。レッドデビルズとの契約は6月1日が最後となっている。はたして今年もDeNAのユニフォームを着ることになるのか。
(渡辺優)