20代から30代まであらゆるギャンブルにハマった内山信二(42)だが、最近はほぼボートレース一本だという。なぜ数ある公営競技から一つに絞ったのか。ボートレースの魅力と、そこから得た「学び」を聞いた。
─ギャンブルが好きになったきっかけは?
内山 僕の場合、いわゆるビギナーズラックがエグくて。父に連れられれて初めて行ったパチンコは、CRモンスターハウスに座るなり23連チャンを2回。初競輪は誕生日の3連単ボックスを買って、100円が14万円の化けました。
中でも競馬が一番すごかったですね。明石家さんまさんの舞台に出ていた時「お前もやってみい。外れても運を別のところで使えると思ったらええんや」と言われて。昼公演の前に出馬表すら見ずに直感で「3-6」の馬連を1万円買ったんです。そしたら300倍近い高配当で、終演後はみんな大騒ぎですよ。
─それはハマっても仕方がないですね。
内山 ボートレースは最初、村上ショージさんに平和島に連れて行ってもらいました。買い方がわからないから、ショージさんの言うとおり「1-2-3」「1-2-4」を買って、初めての舟券を当てたんです。だけど、配当は290円。競馬の3連単のイメージしかなかったから「なんだ、これ!? 1万くらいじゃないの?」って。
で半年後くらいに知り合いに誘われて、また平和島に行ったんです。そして「「1-2-3」「1-2-4」のボックスをひたすら買っていたらうまく刺さって(的中して)、終われば1万円が60万円になった。「なんだ、チョロいじゃん。これで食っていけるな」と思ったんです。
それで次の日、今度は1人で行って同じように賭けてたら、70〜80万負けてしまいまして(笑)。そこから自分で色々、選手だったり展示がどうだとかを調べ始めて、調べれば調べるほど「奥が深い」と思うようになりました。
それまで「当たってうれしい」はあったけど、「楽しい」と思うことはなくて。調べたり展開を予想したりするのが純粋に楽しくて、ハマッちゃいました。
─内山さんが思う、ボートレースの魅力は?
内山 一番興奮するのは、展示タイムや枠番別の勝率、モーターの素性、前節でどの選手が乗っていたのかなど、色んなデータから展開を予想して、それがバシッと決まった時ですね。脳汁がめっちゃくちゃ出ます。
何より最大の魅力は、1年365日、毎日やっていることですね。節間(4日〜6日間)、同じ選手が走っても、組み合わせやコース、気象条件が違えば、1つとして同じレースにはならないんですよ。毎日やっても本当に飽きない。
結婚前は、ガチで365日やってましたけど、今は家族サービスもあるから350日くらいかな(笑)。年間8000レースくらいは買って、見るだけなら1万レースを超えています。気づいたらボートレースしかやらなくなりました。