即興で思いつくわけがない。これは明らかに普段の「鉄板ネタ」ではないかと…。
物議を醸しているのは、5月28日から配信されたバラエティー「愛のハイエナ2」(ABEMA)に出演した、元モーニング娘。の加護亜依が挑んだ企画だった。
加護がトライしたのは、男性を接待して酒を飲ませる「夜のお店」への体験入店。場所は六本木で、お店はかなりの高級店だったようだ。その証拠に、同店の客層は8割が会社経営者ということで、初回の接客から「体験入店祝い」とこじつけて、いきなり50万円の高級シャンパンをオーダーしてもらうというロケットスタートだった。
その後も、次々と高級シャンパンの注文が入ったことで、加護の接客にはギアが入り、モー娘。時代の楽曲をダンス付きで歌うサービス精神まで披露する展開に。「恋愛レボリューション21」の「乾杯BABY!」という歌詞のタイミングで乾杯したり、「ミニモニ。ジャンケンぴょん」のワンフレーズを、「おいしいシャンパン飲むのだぴょん!」と替え歌にして、とことん場を盛り上げた。
最終的に、加護はこの一日だけで170万400円もの売り上げをたたき出し、「『どんなに不景気だって…』って歌ってましたけど、景気いいんだなって思っていました」と、目を丸くしていた。
ところが、加護のはじける様子をスタジオでモニタリングしていた番組レギュラー出演者たちは、加護の接客テクニックに度肝を抜かれた様子で、さらば青春の光・森田哲矢に至っては「絶対、1回目の感じじゃなかったもんね。あのコールの感じね」と、過去に勤務経験があるのではないかと疑った。芸能記者が話す。
「視聴者も森田と同じような疑問を抱いたようです。中には実際にそういったお店で勤務経験のある女性もいて、『絶対に過去に歌ってたと思う。自分の持ち歌だからといって、あんなに即興でお店用の替え歌にはできないはず』と断言していましたし、ノリがプロの接客女性のそれでしたね」
くしくも番組が配信された同日には、港区の繁華街にあるラウンジでキャストとして勤務していることが写真週刊誌「FLASH」に報じられた加護。加護自身は別メディアで、義理の妹の飲食店を手伝っていただけと釈明しているが、いずれにせよ、そこでの勤務経験が今回の企画に生かされたであろうし、「夜の蝶」としてのポテンシャルがたっぷりあることを証明した形だ。
冒頭の疑問に戻れば、やはり即興ではなく、お店で披露した替え歌は「持ちネタ」だった可能性が高いという結論でいかがだろうか。
(権田力也)