沢口靖子主演のドラマ「科捜研の女」(テレビ朝日系)の新シリーズが。7月3日にスタートすると発表された。待望の一報に。科捜研ファンは大喜びだ。どんなシリーズになるのか、期待は高まる一方である。
番組公式サイトによると、最新の「シーズン24」は「原点回帰」がキーワード。〈より科学捜査の面白さを体感できるドラマを目指していきます〉と予告している。どうやらこのドラマの本来の魅力である科学捜査が、改めて見どころになるようだ。
同時にもうひとつの注目ポイントが、ファンの間で取り沙汰されている。このドラマでは珍しい「ロマンス」だ。「科捜研の女」で登場人物の恋を描いたのは、数えるほどしかない。研究員の吉崎泰乃(奥田恵梨華)が、宇佐見裕也(風間トオル)に好意を抱き、アプローチする描写があったが、吉崎が異動になり、発展することなく終わった。
ところが「シーズン24」では研究員の涌田亜美(山本ひかる)と、捜査一課の蒲原勇樹刑事(石井一彰)の恋模様が描かれるとみられている。その証拠となっているのが、昨年放送された「シーズン23」の第1話にあったワンシーンだ。
涌田がシュガーポットを手にすると、コーヒーにたっぷりと砂糖を入れる場面。これがなぜロマンスの証拠なのか。テレビ誌記者はこう解説した。
「蒲原刑事は甘党という設定で、コーヒーに砂糖をたっぷりと入れる場面が何度も流れています。涌田は登場してから10年が経ちますが、こんな行動をしたのは初めて。ファンはこれを深読みした。2人が交際を始め、涌田が蒲原に影響されていることを匂わせるシーンだと考えています。この伏線を回収するために、『シーズン24』では2人の恋が描かれるというんです」
研究員と刑事の恋が展開されるのであれば、もうひとつの組み合わせが発展するかもしれない。沢口演じる榊マリコ研究員と、土門薫刑事(内藤剛志)の関係だ。2人はお互いに好意を持っている描写がありながら、ロマンスには至っていない。涌田と蒲原を当て馬に、「ドモマリ」の恋が発展する可能性はある。
「2人ももういい年ですから(笑)、進展してもおかしくない。『科捜研の女』は今年で25周年ですので、恋の事件が発生することに期待したいですね」(前出・テレビ誌記者)
意外なロマンスは始まるのか。恋の捜査が進展することを期待したい。
(鈴木誠)