本連載の第3回(6月2日公開)では、イギリスの諜報当局が「プーチンは末期の膵臓ガンに冒されている」との情報を秘かに入手し、その後、アメリカの諜報当局を含めた西側諜報筋が「独裁者の余命は半年程度」と判断していた、との衝撃情報の舞台裏を詳報した。
西側諜報筋がこの内部情報をつかんだのは2023年1月頃とされているが、それから9カ月後の同年10月、「余命半年」を裏づける電撃情報が世界を駆け巡った。
〈2023年10月22日夜、ロシアのプーチン大統領が寝室で心肺停止状態に陥った〉
電撃情報の発信元は、SVR(ロシア対外情報庁)の元上級幹部らが運営しているとされる、テレグラムチャンネル「ゼネラルSVR(SVR将軍)」。その後、イギリスのタブロイド紙(デイリー・ミラー、デイリー・エクスプレスなど)がニュースとして報じた電撃情報の具体的な、内容は以下の通りである。
●10月22日午後9時5分、プーチン大統領の保安要員らは、大統領の寝室で何かが落ちるような物音を耳にした
●保安要員らが寝室に駆けつけると、プーチン大統領は床に倒れて痙攣を起こし、体を弓なりに曲げて白目をむいていた
●その後、プーチン大統領は時を経ずして心肺停止状態に陥った
では、心肺停止状態に陥ったプーチンはどうなったのか。「ゼネラルSVR」は次のように伝えている。
●保安要員らの連絡を受け、医療スタッフが急ぎ寝室に駆けつけると、ただちに心肺蘇生術が行われた
●その結果、プーチン大統領はなんとか息を吹き返し、死の危機から脱することができた
ちなみに、心肺蘇生術が行われた寝室がどこにあったかは、明らかにされていない。いずれにせよ、独裁者の寝室が鬼気迫る修羅場と化したことは、想像に難くないのだ。
(石森巌)