今年5月、中国の首都・北京を訪れたプーチンは「ニセモノ」だった――。
本連載の第1回では、西側諜報筋などによるこれまでの分析結果から、「パンダ顔の習近平と会談した偽プーチンは、頬に整形充填剤を埋め込んだタヌキ顔をしていた」との、噴飯モノの影武者説を摘出、紹介した。
ロシアの独裁者プーチン大統領は身の安全を図るため、影武者を多用しているとされてきたが、その影武者には「重大な役割」がもうひとつある。独裁者が死亡した後の「代役」だ。
今年3月、プーチンは異例の大統領5選を果たした。得票率が87%を超える圧勝と伝えられたが、実はその後、「プーチンは大統領選前にすでに死亡していた」との衝撃情報がロシア国内をはじめ、世界を駆け巡っている。
衝撃情報の発信元は、主として2つ。ひとつはSVR(ロシア対外情報庁)の元上級幹部らが運営しているとされるテレグラムチャンネル「ゼネラルSVR(SVR将軍)」だ。もうひとつはクレムリン(ロシア大統領府)の一部中枢勢力と太いパイプを有しているという政治学者ワレリー・ソロヴェイ氏だった。
彼らが公にした衝撃情報の具体的な中身は、以下の通りである。
●プーチンは2023年10月に病死(末期ガンなど)しており、影武者がホンモノに成りすますことで、ロシア国民を欺いている
●プーチンの最側近として知られるニコライ・パトルシェフ安全保障会議書記らが、プーチンの病死後ただちに影武者を仕立てた
そして、プーチンの代役を担う影武者の正体を、次のように暴いているのだ。
●パトルシェフらが仕立てた影武者は、隣国ベラルーシ生まれの大工。海兵隊出身で、プーチンに似せるための整形手術を受けている
その影武者が、まさに習近平と会談した偽プーチンだったかは明らかになってはいないが、いずれにせよ、影武者説と死亡説を結びつける重大な内部情報と言っていい。
(石森巌)