球宴ジャック必至の日本ハムナインが、新庄剛志監督から飛び出しかねない仰天指令に怯えている。日本ハムの地元・北海道のマスコミ関係者はこう話す。
「今年のオールスター第1戦は7月23日、エスコンフィールドで開催されることになっています。その地の利と、チームがクライマックス・シリーズ圏内にいることで、選手はファン投票で人気を集め、交流戦終了時点でほぼ1位を独占している。このままいけば、実質的に『日本ハムVS全セ』の様相を呈します。こんなチャンスはめったにないし、新庄監督が何か仕掛けてくるのは間違いないでしょうね」
その仕掛けのひとつが、新庄監督が日本ハム選手時代に何度か披露した「コスプレ」。特にアメコミのヒーローであるスパイダーマンは大のお気に入りで、その姿を強要されかねないというのだ。
さすがに公式戦でのコスプレ登場には問題があるが、球宴はお祭り。NPB(日本野球機構)や他球団の関係者が目くじらを立てることはないだろうが、そこは他球団のエース級や主力選手が勢揃いするイベント。若手や初出場が多い日本ハムの選手には、パフォーマンスひとつでもプレッシャーになるのは間違いない。スポーツ紙遊軍記者も懸念を口にする。
「あまりおふざけがすぎると、眉をひそめる関係者や他球団の選手が出てきますからね。選手にしてもシーズン後半を考えれば、無駄な波風は立てたくないと思っているでしょうね」
さらに、新庄監督がド派手なビッグプレーを要求する可能性もある。それは例えば「ホームスチール」指令だ。事実、2022年に球宴初出場が決まった松本剛と野村佑希に対して「(MVPを取るためには)もしサードにいったらホームスチールしなさい、とアドバイスしました」と明かしている。今回も同様の指示が出るだろう。
現役時代の新庄監督は、球宴では通算13試合に出場して、4打点2本塁打、打率3割4分1厘の成績を残している、大のお祭り男。それをお手本にしろというのは無理な話だ。「公式戦よりはるかに緊張する」という選手のボヤキが聞こえてくる…。
(阿部勝彦)