オリックスの中嶋聡監督が7月19、20日に開催される「マイナビオールスターゲーム2023」での「監督選抜」について言及。その発言内容が波紋を広げている。
オリックスの山本由伸や宮城大弥、ソフトバンクの甲斐拓也らWBC選抜メンバーを外したことについて中嶋監督は、
「やっぱり早くから調整をしてきた選手に少しでも休息を与えることが重要だと思います。無理をしてプレーしている面があるので、その点を考慮して選びました」
と休養を優先したことを明かにし、この判断は他球団の監督にも相談して承諾を得たという。
中嶋監督の決断には一部賛同の声が上がってはいるものの、どうやら多くの野球ファンは納得がいかないようなのだ。
スポーツライターが語る。
「WBCメンバーを休ませたい気持はわからなくはありませんが、一方でWBCキューバ代表で日本ハムのマルティネス捕手など選ばれているのですから、不公平感は否めません。新庄剛志監督ときちんと話し合ったのかも聞きたいころです。加えてファンは山本や宮城らトップ投手のピッチングが観たいのであって、防御率最下位の楽天・田中将大を選んだところで果たして盛り上がるのか」
一方、セ・リーグのWBC出場組では巨人から岡本和真や戸郷翔征などが監督推薦で出場する。中嶋監督は「僕が責任を取ると言いますか、何を言われようと。そうやって思ってやったことなんで」と意志の固さも語っていたが、パ・リーグ内、セ・パ合わせても何ともチグハグな選出。「夢の球宴」とは名ばかりの試合になりそうだ。
(ケン高田)