パ・リーグ最下位の日本ハムが、ドン底に沈んでいる。7月23日のオリックス戦では9回に4点を奪い、2点差まで追い上げたが及ばず、ドロ沼の12連敗。1984年に記録した球団ワーストの14連敗まで「2」に迫った。
呆れた新庄剛志監督は試合後、胸の前で小さくバツ印を作る「会見拒否」のサインを出して、そのまま球場をあとにした。39年ぶりの惨敗で、万策尽きたと捉えられても致し方なし、といった感じである。球団関係者が嘆息する。
「それでも今シーズンは新本拠地のエスコンフィールド北海道が話題となって、観客動員をなんとかキープできている。でも来年以降は特需がなくなるでしょうから、一気にファン離れする可能性がある」
地元メディアはさらにシビアで、日本ハム戦のローカルテレビ中継が来年以降「大幅に減少する可能性がある」と示唆している。地元放送関係者が苦しい状況を語る。
「チームが弱くて視聴率も取れなければ、放送する大義名分がなくなる。ある放送局は来年、今年の3分の1まで減らすことを検討しています。1社がやり始めたら、他局も追随しそうですよ」
早ければ今シーズンオフに新庄監督が退任することも考えられるが、グラウンド内外で悠長に構えられる余裕は全くないのだ。