バラエティ番組のインチキシーンが物議だ。
モノマネ番組では無双中のお笑いタレントのキンタロー。はこの日、競技ごとに衣装を変え、モノマネを披露して番組を盛り上げていたが…。
そんな一生懸命タレントに疑惑の目が向けられたのは、6月29日に放送された「ロンドンハーツ 女性芸能人スポーツテスト2024」(テレビ朝日系)でのこと。
持ちネタにスタミナを全振りしすぎたのか、総合成績は21人中10位といまいちパッとしなかったが、「上体起こし」では、42歳という年齢ながら124回と大奮闘。なんと3位の好記録を残した。ところが、この「上体起こし」が問題となってしまったのだ。エンタメ誌ライターが詳細を説明する。
「キンタロー。はアンジェリーナ・ジョリーに扮して、『トゥームレイダー』と連呼しながら、限界まで頑張りました。ですが、70回付近からが怪しくなった。上体を起こす際に、あきらかに両手で太ももを持ち上げていたんです。上体起こしは、腹筋以外に太ももの筋肉を使いますから、太ももを持ち上げながら上体を起こすと、腹筋にかかる負担がかなり減らせますからね」
実は、怪しくなった70回あたりからSNSでは、キンタロー。の反則行為を訴える投稿が連打されていた。番組では115回を超えたあたりで、ようやく進行役の田村淳や有吉弘行らが不正に気づき、「トゥームレイダー、ズルいぞ」「(太)もも触らない」と注意を入れると、太ももを触れなくなったキンタロー。は、ほどなくしてリタイアしてしまった。
しかし、番組が終了しても「キンタロー。セコイいわ」といったクレームは止まず。視聴者にはどうにも釈然としないことがあったからだ。
「彼女と同い年で、腹筋をバキバキに鍛えていた熊田曜子がインチキなしで111回の記録を残したんです。それをキンタロー。が不正行為で上回ってしまったことで、熊田が浮かばれない、と。バラエティであろうが、スポーツをテーマにした番組は、真剣に見ている視聴者がとても多いという証拠でしょう」(前出・エンタメ誌ライター)
ちなみに、番組側が事前に行ったシミュレーションでは、平均30歳の女性で約20回がアベレージというデータが出されていた。つまり、42歳で70回あたりまでインチキしなかったキンタロー。は、十分に褒められる内容と言っていい。
だが、負けず嫌いの性格が仇となり、最後は「インチキ芸人」呼ばわり。モノマネで番組を盛り上げた、せっかくの苦労が水の泡だ。リベンジの機会はあるか。
(田中康)