太川陽介が4連敗中に迎えた「ローカル路線バスVS鉄道 乗り継ぎ対決旅」の最新回となる第20弾が、7月10日の「水バラ」(テレビ東京系)で放送され、いつにも増してその勝敗への関心が高まった。まずは太川の厳しい状況を、テレビ誌記者が解説する。
「昨年7月の第16弾から約1年にわたって勝利がありません。太川は3つのバス対決旅番組を持っていますが、ここまで大差がついているのは『バスVS鉄道』だけ。クビが飛びかねない危機的状況です。それだけに、今回は絶対に勝利が必要でした」
ところが結果はというと、太川らバスチームの敗戦。しかも旅の途中でタイムアップとなり、ゴールにたどり着くことすらできない惨敗に終わった。
まさかの5連敗で、太川に批判が殺到するかと思われたが、むしろ擁護の声が多いのは驚きだった。
番組終了後に配信されるルート検証番組では、太川が選んだルートを「ほとんどスキがない」「本当にお見事」「攻めの姿勢がハマった。完璧なルート」と絶賛。太川にミスはなかったと、結論付けたのである。
では、なぜ負けてしまったのか。前出のテレビ誌記者の分析はこうだ。
「太川がミスをしなくても勝てないということは、ルート設定に問題があると考えられます。しかし、番組側が悪いのかといえば、そうとも言えません。バス路線は2024年問題で次々と減便や廃止になっているため、以前のようなルートを作ることができないからです。番組としては、太川に勝ってほしくとも、勝てるルートを作れない。この状況は今後も続きますので、太川の不利は変わらない。もう『バスVS鉄道』では永遠に勝てないかもしれません」
次回の舞台はどこになるのか。バスチームに大甘で、鉄道チームには厳しいルートが設定されてもおかしくない。
(鈴木誠)