スポーツ

サンスポ、水戸正晴の万券を生む血統論「マイネルディーンの勝機十分!」

20141126logo

 今週は中山で「AJCC」が行われる。注目は、有馬記念で1番人気に支持されたゴールドシップ。メンバー唯一のGI馬だけに、ここは負けられない!? 一方、中京の「東海S」は、コース巧者ナムラビクターが人気の中心。

 今回のアメリカJCCの焦点は、何といってもゴールドシップが出走してきたことで、どんなレースを見せてくれるのかに尽きるだろう。僅差3着だった有馬記念から、1カ月余り。前走後すぐさま挑戦を表明し、じっくりと乗り込んできたので仕上げに抜かりはないと思うが、とにもかくにも、このGI5勝馬を巡って各馬がどう挑むのか。興味尽きないGII戦だ。

 まずは、この最有力候補だが、舞台となる中山競馬場は皐月賞、有馬記念のGI2勝があるように、最も得意とするところ。それが最たる挑戦理由だが、有馬記念は、凱旋門賞に臨んだあとの帰国初戦。間があいたことで、体の作りにやや余裕があった。

 つまり、使われての良化は大いに見込めるわけで、それを思えば、まさにここは馬券的に“2着探し”の重賞と見ていいわけだ。

 実際、馬単導入後の過去12回のうち、その馬単で万馬券になったのは3回(馬連で2回)のみ。おおむね堅く収まる重賞と言っていい。ならば穴党の出番はないのだろうか。

 しかし、過去を振り返ってみてわかることは、6歳以上(ゴールドシップは6歳)でもよく勝ち負けしているものの、やはり5歳馬が最多で、明け4歳馬の活躍も目立っている。“シップ絶対”と言い切れないのも、また確かだろう。

 穴党は穴党のスタンスを守ろうではないか。

“2着探し”と前述したが、そうであっても、ざっと顔ぶれを見渡してみると、その候補は少なくない。それだけ今回は魅力的で伏兵視されるべき馬が多いということだ。

 レースのアヤ、展開しだいでは、そうした伏兵がゴールドシップの足をすくうシーンがあっていいわけで、穴党としてはそのへんに望みを託してみたい。

 何頭か注目すべき馬はいる。それだけに難解であることは確かだ。それでも最も期待を寄せてみたいのは、マイネルディーンだ。

 前走、準オープンを勝ち上がったばかりで、今回はオープン、それも超一流を含めて、かなりの強敵が相手になる。楽な競馬は望むべくもなく、互角に渡り合えるかどうかは、かなり厳しいものがある。それでも目下の充実ぶりを思えば、勝機十分と見ての狙いだ。

 その充実ぶりだが、以前は使うたびに体力を消耗していた馬が、これまでとは真逆に、一戦ごとに体重が増えてきており、ひ弱さは完全に影を潜めたと見ている。だとしたら、期待していいのではないだろうか。

 もともと、厩舎ではクラシックを──と将来性を嘱望されていた逸材。本格化してきたとあっては、断じて軽く見るわけにはいかないはずだ。

 血統的背景からも狙いは立つ。母系は、母の父からトニービン×ディクタス×ノーザンテーストと、決め手とスタミナが兼備された種牡馬が配合されており、近親、一族にはムービースター(中山記念、金鯱賞など4重賞勝ち)ほか、活躍馬が多くいる良血。良馬場条件に大きく狙ってみたい。

 逆転候補は、パッションダンスだ。脚部不安による長期休養明けを使われて3戦目。この中間、稽古の動きに素軽さが出てきており、1週前の追い切りも実にリズミカルだった。前走・中山金杯の内容は悪くなく、変わり身を見込んでよさそう。こちらは姉に桜花賞2着のアドマイヤキッス(ローズSなど重賞4勝)を持つ良血。好走必至だ。

 穴は、ダークシャドウ。復活の兆しがうかがえるうえ、ここ目標に好仕上がり。軽視はできない。

◆アサヒ芸能1/20発売(1/29号)より

カテゴリー: スポーツ   タグ: , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    デキる既婚者は使ってる「Cuddle(カドル)-既婚者専用マッチングアプリ」で異性の相談相手をつくるワザ

    Sponsored

    30〜40代、既婚。会社でも肩書が付き、責任のある仕事を担うようになった。周囲からは「落ち着いた」なんて言われる年頃だが、順調に見える既婚者ほど、仕事のプレッシャーや人間関係のストレスを感じながら、発散の場がないまま毎日を過ごしてはいないだ…

    カテゴリー: 特集|タグ: , |

    これから人気急上昇する旅行先は「カンボジア・シェムリアップ」コスパ抜群の現地事情

    2025年の旅行者の動向を予測した「トラベルトレンドレポート2025」を、世界の航空券やホテルなどを比較検索するスカイスキャナージャパン(東京都港区)が発表した。同社が保有する膨大な検索データと、日本人1000人を含む世界2万人を対象にした…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , |

    コレクター急増で価格高騰「セ・パ12球団プロ野球トミカ」は「つば九郎」が希少だった

    大谷翔平が「40-40」の偉業を達成してから、しばらくが経ちました。メジャーリーグで1シーズン中に40本塁打、40盗塁を達成したのは史上5人目の快挙とのこと、特に野球に詳しくない私のような人間でも、凄いことだというのはわかります。ところで、…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , |

注目キーワード

人気記事

1
長与千種がカミングアウト「恋愛禁止」を破ったクラッシュ・ギャルズ時代「夜のリング外試合」の相手
2
日本と同じ「ずんぐり体型」アルプス山脈地帯に潜む「ヨーロッパ版ツチノコ」は猛毒を吐く
3
沖縄・那覇「夜の観光産業」に「深刻異変」せんべろ居酒屋に駆逐されたホステスの嘆き
4
段ボール箱に「Ohtani」…メジャーリーグMVP発表前に「疑惑の写真」流出の「ダメだ、こりゃ!」
5
巨人が手ぐすね引いて待つ阪神FA大山悠輔が「ファン感謝デー」に登場する「強心臓」