1月20日【火】~25日【日】の「多摩川一般戦」には、今期勝率7.14をマークした寺田祥を筆頭に安田政彦、馬袋義則、岩瀬裕亮らが参戦する。迎え撃つ東京支部勢は山田哲也と大池佑来。いかにも人気が割れそうな顔ぶれだが、ここは一発、山田の電撃速攻を狙う。
山田は千葉出身とあって純粋地元水面は平和島である。最近3年間にも平和島で111走したのに多摩川は36走しかしていない。だが、その仕掛けは速く、36走中トップスタートが18回を数え、2・3番スタートが12回もあった。タイミングはゼロ台が12本、01~04が13本。平均コンマ12のすばらしさだった。
こんなスタートで飛び出せば着取りが悪いわけはなく、1着12本、2着9本で2連対率58.3%。このスタートの威力を今回の主力陣と比較すると、まず寺田は過去3年間に1度も多摩川を走ったことがなく、5年間に遡っても通算9走。平均タイミングはコンマ19にすぎない。安田も多摩川の3年間は平均19、馬袋16、岩瀬14、地元の大池も平均17の数字しか残していない。
これだけ仕掛けが違えば狙い撃ちが成立する。今度の多摩川は、必ず山田がスタート一撃こそボートレースの華だということを証明してみせるだろう。
なお、山田の次走は1月31日~2月5日の「浜名湖一般戦」となっている。
◆ボートレース評論家・水上 周
◆アサヒ芸能1/20発売(1/29号)より