三田寛子の夫、八代目中村芝翫の不倫スキャンダルがなかなか収まりそうにない。
7月7日に三田が更新したインスタグラムには、親睦会で3人の息子と微笑む芝翫の姿があり、夫婦にようやく雪解けが…と安堵した後援会関係者は多かった。
ところが7月11日の「NEWSポストセブン」が、家族写真撮影から数時間後、芝翫が家族と別居中の「自宅」へ戻り、なんと愛人の誕生日パーティーに参加していたとする記事を掲載。この懲りない行状が、またもや多くの女性後援者から大ヒンシュクを買う結果になってしまったのだ。スポーツ紙芸能記者が語る。
「女遊びは芸の肥やし、などと言われたのは、遠い昔の話です。三田は2016年に芝翫と京都の芸妓の密会が報じられた際、『芸の肥やしなどありえない。浮気を許すのは今回限り』と伝えたといわれます。ところがその後も芝翫の好色ぶりは相変わらずで、関西在住のタニマチ女性や、アパレル関係の40代女性との不倫が次々と明らかになり、三田が家を出て別居。現在、芝翫は実家である東京・港区の邸宅で、不倫関係にある女性と同棲生活を送っているとされます」
仏の顔も三度まで。4度目の不倫報道で愛想が尽き果てたのは当然、と言えなくもないが、今回の報道に接し、時代背景もさることながら、あの余裕の発言はこの人だからこそなぜるワザだったのか、と感じた一件がある。人間国宝の四代目坂田藤十郎の「ホテル密会」をめぐる扇千景の堂々たる振る舞いがそれだ。
宝塚歌劇団出身の扇が藤十郎と結婚したのは1957年。女優業を退いた後、国会議員になり、国交大臣にまで上り詰めた。
しかし2002年6月、京都の舞台に出演していた藤十郎(当時は二代目中村扇雀)が宿泊先のホテルに舞妓を連れ込み、別れ際にキスをしたり、あげくにバスローブの前をはだけて見せたり…といった写真が「FRIDAY」に掲載されて、大騒ぎに。
6月6日、釈明のため記者会見に臨むと、
「(バスローブ姿になったのは)部屋に入ったら脱いで着替えるでしょ」
問題の「御開帳写真」についても、
「ちょっとオーバーだな(笑)。こうやっただけのこと。全然、意識してない。ああいう写真の方が『さよなら、まあ明日』っていう感じでいいんじゃない」
51歳下の女性との不倫を笑顔で否定するどころか、
「世の男性方にも頑張ってほしい」
と、他人事のように笑い飛ばしたのだった。
一方、囲み取材に応じた扇はというと、
「ウチの主人、頑張っているみたいね。モテない男を夫に持ちたくない」
と余裕のコメントを残したのだが、筆者の取材に答えた梨園関係者は、
「ああは言っていますが、怒りは相当なもので、相手はともかく『もう品のないことはしないでね』とピシャリとクギを刺したそうです。長年連れ添ってきたとはいえ、やはりそこは男と女だということです」
昭和から平成、令和へと時代が移り変わっても、とどのつまり、夫の不倫を手放しで認める寛容な妻など、世の中に存在するはずがないということである。
(山川敦司)
1962年生まれ。テレビ制作会社を経て「女性自身」記者に。その後「週刊女性」「女性セブン」記者を経てフリーランスに。芸能、事件、皇室等、これまで8000以上の記者会見を取材した。「東方神起の涙」「ユノの流儀」(共にイースト・プレス)「幸せのきずな」(リーブル出版)ほか、著書多数。