先頃、バラエティー番組「さんまのお笑い向上委員会」(フジテレビ系)で、ちょっとした騒動があった。
番組の流れから、永野に暴言を吐かれた陣内智則が「お前、シバいたろか!」と髪の毛をつかんでそのまま床に後頭部を持っていき、馬乗りになったのだ。
陣内が過剰反応したのは、永野のこんな言葉だった。
「(陣内が)やっていることは、お利口な猿みたいなことじゃないですか。さんまさん主人に言われたことをやっているお猿さんですよ」
引きずり回された永野は明石家さんまに、
「もういいです。僕、痛いです、怖いです」
もはやお笑い番組の雰囲気ではなくなっていた。後日、さんまはこの収録を振り返ると、陣内を擁護した。
「とにかく本当は全部カットすりゃ済む話なんですけども。みんな、もう1回見たらわかると思うんですけど、陣内は最初、笑顔でいってるんですよ。で、なんか生まれるって思ったら、永野はホンマにビビッてしまって」
だが、爆笑問題の太田光の見解は違っていた。現場にいたウエストランド・井口浩之の情報をもとに、
「現場はもう大変だった、凍りついて。さんまさんが一生懸命フォローして、なんかやったんだけど、陣内もカーッとなったらしいんですよ」
本当にマジ切れだった疑いがあるようだ。
当初は火消しに走ったさんまだが、今は視聴者の関心ごととして避けられないと感じたのか、急に方向転換。今話題となっている「霜降り明星・粗品VS宮迫博之」よりも「永野VS陣内智則」のバトルをプッシュし始めているのだった。
(坂下ブーラン)
1969年生まれのテレビディレクター。東京都出身。専門学校卒業後、長寿バラエティー番組のADを経て、高視聴率ドキュメントバラエティーの演出を担当。そのほか深夜番組、BS番組の企画制作などなど。現在、某アイドルグループのYouTube動画を制作、視聴回数の爆発を目指して奮闘中。