ダウンタウン・松本人志は今年で60歳。9月には還暦祝いの誕生日会が開かれた。オシャレなお店を貸し切り、ベテランから若手まで総勢30人以上の芸人が集まったという。
今田耕司、木村祐一、博多華丸・大吉、宮川大輔、陣内智則、フットボールアワー・後藤輝基などのベテラン勢に加え、かまいたち、モグライダー、マヂカルラブリー、オズワルド、蛙亭、空気階段、ニューヨークといった面々だ。
主役が松本ともなれば、後輩たちはプレゼントに頭を悩ます。ある種、松本を喜ばせるために、プレゼントの大喜利大会が始まるのだった。博多華丸・大吉の大吉も、
「年を取れば取るほどさ、人に渡すプレゼントって難しくない? プレゼント1個1個、盛り上がるわけよ。みんなの前で開けて『何やねんこれ』『これ、センスあるわ』とか」
どうにか「正解」を導き出すため、苦労していたようだった。だが、判定者が松本というプレッシャーがのしかかる。
マヂカルラブリー・野田クリスタルによると、
「(空気階段の)鈴木もぐらは葉巻を渡してて。すぐにその場で切って吸われてたんで。もう、これは正解のひとつだな」
麒麟の川島明は、こう語る。
「松本さんといえば何だろう、と。絶対にみんな、めっちゃ高いTシャツとか革ジャンとか。上は持ってくるけど、下はないかということで、高橋さん(サバンナ)とノブ(千鳥)と私で出したんが、まあまあカッコいいデニムとサンダル。あの人、クロックスとか好きやから、デニムでいこうと。で、松本さんのスタイリストさんに連絡して、サイズまで調べて」
実に念入りに準備したというのだ。
一方で、陣内智則のプレゼントはとにかく大きかった。川島がこうたとえたものである。
「陣内さんなんか、墓石ぐらいデカいの背負ってたもん」
マヂカルラブリーの村上も、こう証言した。
「旅館にある小型の冷蔵庫ぐらいの箱を常に持ってて。『何だそれ』ってみんな」
一体、陣内は何を持ってきたのかといえば、
「(陣内が)ボケてんのかなと思ったけど、『ボケとかじゃないねん』みたいな。で、開けたらキャリーバッグだったんですよ。旅行とかの。たくさんプレゼントもらうから、それを入れる用のキャリーバッグだって言ってて。めっちゃ変な感じになってた」(野田)
どうやら陣内はスベッてしまったようである。
(坂下ブーラン)
1969年生まれのテレビディレクター。東京都出身。専門学校卒業後、長寿バラエティー番組のADを経て、高視聴率ドキュメントバラエティーの演出を担当。そのほか深夜番組、BS番組の企画制作など。現在、某アイドルグループのYouTube動画を制作、視聴回数の爆発を目指して奮闘中。