サッカー元日本代表の田中マルクス闘莉王氏が、パリ五輪のパラグアイ戦に5-0で圧勝した日本代表選手の採点を公開した。自身のYouTubeチャンネルで、いつもは厳しい言葉で辛口の批評を行う闘莉王氏。これまでであれば、基準点は4点前後(10点満点)と低いのが普通だが、この試合は6点。これだけで甘い採点であるとよくわかるが、選手個々の採点はそれ以上だった。
2ゴールを上げた三戸舜介には、
「点を取った後の笑顔には10点つけたい。笑顔かわいいですね。いろんなところに顔を出し、常にプレーに絡み、素晴らしい活躍をしてくれた。ゴールだけでもMVPなんですが、中盤でのパス回しや相手の嫌なところに顔を出したりというのもあって、今日のMVPです。今日の三戸選手は8.5です」
異例の高得点に驚いたチャンネルスタッフが理由を聞くと、
「あの笑顔にちょっとやられてるかもしれないね。かわいいですね。友達と試合を見てたんですけど、かわいらしすぎて15歳なんじゃないの、って言ってました。あんなにかわいい顔していても、プレーの中では男らしさを見せてくれた」
三戸の笑顔に心を撃ち抜かれてしまった様子だ。うーむ。斉藤光毅の評価はというと、
「10番を背負って重くないのかな、と試合の開始から見ていたんですけど、スムーズですね。飛び出すタイミング、ボールを受ける瞬間、スペースを作るためのランニングとポジショニング、斉藤選手らしくやってくれた。陰のMVPでもおかしくない。評価は8点です」
FWの細谷真大はゴールを奪えなかったこともあり、本来なら3点前後をつけられそうなものだが、
「唯一この試合でもう少し何か見たかった。A代表も経験してるだけに、もう少しやってくれるのかなと思ったんですけど、それが見られなかった。1点目の時、(相手DFを)ブロックしてシュートコースを作ったけど、あれだけじゃ足りない。得点を取れなかったとしても、シュートが何本かは欲しかった」
厳しく評価しながらも、なぜか6点を与えたのだった。
五輪代表がよほど気に入ったのか、チーム全体については、
「スペースを利用するプレーは、オリンピック代表の方がA代表より少し上なのかな、と。思い切った動きをするのは、A代表も見習うところがあるのかな」
A代表の選手たちは、何と思うのだろうか。
(鈴木誠)