球団の大谷に対する姿勢が、エンゼルス時代と比べて180度変化したことも功を奏している。当時は日米問わず、メディアから大谷への取材のハードルが高く、なかなか肉声が届かなかった。ところが今や、記者の質問にジョークを交えてにこやかに応じるなど、サービス精神が「アゲアゲ」になっているのだ。
スポーツ紙MLB担当記者は「身も蓋もないことを言えば、ドジャースとそういう契約を交わしているからです」と語り、続ける。
「エンゼルスはスターの卵だった大谷を過保護に育て、メディアからも守っていました。完全ブレイク後もそれが続いていた、という印象です。もちろん水原一平という〝専属ボディガード〟の存在も大きかった。
一方でドジャースは『スターにはスターの責任が伴う』という考え。メディアへの対応も契約の内で、ホームランを打った日は必ず、最低でも週1回は囲み取材に応じる、といった取り決めがあります。
ただし、大谷がそれを嫌がることもなく、そういう状況すら楽しめるほど選手として充実期にある、ということでしょう」
名実共に、開放的な西海岸の風にぴったりなスター選手となったわけだ。
しかしそんな大谷の表情に、暗い影を差しそうな話題も。今になって、大谷の実父・徹さんが息子を徹底ガードしてきた様子に、メジャーの他球団から恨み節が漏れ出てきているのだ。
「日本ハムからポスティングでの移籍交渉の際、代理人だけでなく徹さんとの面通しもあったそうで、大谷が無頓着な金銭面の交渉にしっかりにらみを利かせ、眼中にない中地区球団などはけんもほろろでした。当時は、後々の獲得に希望を見出すことができましたが、結局、ドジャースが生涯囲い込みするような形になり、批判が〝解禁〟になったようです。
徹さんは管理会社のある東京に家族も資産も集中させて、大谷のフォローに徹しています。岩手県水沢市の実家は『泥棒が入っても何も盗れない』と言われるほど。リトルリーグの監督だった徹さんと大谷は、いわば師弟関係でもある。真美子夫人も徹さんの意向が大きく反映された〝理想の嫁〟で、自分を守って動いてくれる父を強く信頼しています」(球界関係者)
そして最大の懸念が、日本でも大きく報じられた「12億円豪邸バレ」問題の顛末だ。
「米人気コメディアンの自宅だったその家の敷地は約1万2000坪で、サウナやジムのほか豪華なシアタールームも完備。真美子さんのためにか、バスケットコートまであります。ですが、西海岸では有名人の自宅限定の〝セレブ強盗〟が近年増え、フリーマンら同僚選手も被害に遭っている。仕事柄遠征が多く、真美子さんを自宅に残さざるをえないため、引っ越さないまま売却に踏み切るのが濃厚でしょう」(MLBライター)
別の現地記者は、真美子夫人についてこう話す。
「オールスター前のレッドカーペットショーで久々のツーショットを見せましたが、それまで1カ月以上も、メディアの前やSNSにすら姿を見せませんでした。妊娠説も流れましたが、実際は覚悟していた以上に、自身にもメディアの視線が集中したことを怖がっているようです。当たり前ですが大谷も、真美子さんの安全と平穏を最優先に考えているでしょうから」
2人の笑顔が曇ることのないように‥‥。